数珠のイロハ!作り方や資格、ハンドメイドのこと

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皆さま、数珠はお持ちですか?数珠のこと、どのくらいご存知でしょうか?

こんにちは、ほと子です。葬儀や法事、お墓参りで数珠を使いますが、数珠のデザインには決まりがあるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は数珠には本式数珠略式数珠など、さまざまな種類があります。

また、数珠は自分で作ることも可能で、数珠作りに関する民間資格もあるんですよ!

そこで今回は、数珠の由来や選び方をはじめ、作り方についてもご紹介。数珠をお持ちの方も今から購入を考えている方も、ぜひ読んでみてください。

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数珠の由来は?

数珠は「念珠」とも呼ばれ、由来は諸説あります。

その一つが、数珠は本来お経の回数を数える道具として使われていたことから、「数を念ずる」という意味で「数珠」と呼ばれるようになったという説です。数珠の基本数は108個で、人間の煩悩の数と同じ。煩悩を断ち切るために、108個の数珠を繰り数えて心身を清めようとしたと言われています。

鎌倉時代に各宗派の僧侶が数珠を使用するようになり、江戸時代には一般信徒の礼拝用としても普及しました。なかでも片手タイプの略式念珠は、手軽に持ち歩けることで広く使われるようになったそうです。

数珠の作り方

珠は市販のモノから選ぶほかに、オーダーメイドや、ハンドメイドもできます。数珠の種類や作り方についてご紹介しましょう。

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本式数珠と略式数珠とは?

数珠には各宗派で決められた本式数珠と、宗派に関係なく使える略式数珠があります。

本式数珠

どの宗派も二連が一般的です。玉の素材には木製や天然石があり、玉のサイズや色の種類も豊富です。宗派によって長さが違っていて、男女で数珠の構成が異なる場合もあります。数珠の持ち方や使い方の作法も宗派によって違うので、お寺の僧侶や親族に確認しましょう。

略式数珠

一連で、片手に掛けて使うのが一般的。大きく分けて5つのパーツからなり、ベースとなる「主玉(おもだま)」と、その間にある二つの「天玉」、最も大きな「親玉」があり、親玉の下の「ボサ」と呼ばれる玉から「房」が下がっているつくりです。本式数珠と同じく玉の素材やサイズ、色には多くのバリエーションがあり、房の形も選べます。

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略式数珠を作ってみよう!

宗派に関係なく使える略式数珠について、作り方を簡単にご紹介します。素材の選び方も併せて触れるので参考にしてみてください。

1.玉の素材を選ぶ

数珠の玉には木製、木の実、石などが使われます。木製には白檀・緑檀・黒檀などがあり、あたたかみのある風合いと経年変化が楽しめるのがポイントです。白檀は香りがよいので人気があります。木の実は菩提樹や、木の実の一つ一つに阿羅漢を彫刻した羅漢彫など。石の種類は水晶やオニキス、アメジストなど多種多様で、ほかにも珊瑚や象牙も人気があります。

2.主玉、親玉、二天玉、ボサのサイズを選ぶ

主玉の数は本来108個で構成されていましたが、現在はさまざまです。手の大きさに合わせて主玉の個数を調節してもよいでしょう。主玉のサイズは男性用が10~16mm、女性用が6~8mmです。二天玉は主玉よりもやや小さめ、親玉は大きめを選び、ボサは二天玉と同サイズを選びます。

3.房の種類を選ぶ 房には、絹製の正絹(しょうけん)房と、主にレーヨン製の人絹(じんけん)房があります。正絹房は高価ですが手触りがよく、人絹房はリーズナブルな反面くしゃくしゃになりやすいのが特徴です。房の形には頭房、花結びかしら房、みやこ房、くみひも梵天房、ひも房などがあります。一番個性が出せるパーツです。

4.中糸を通して、房を付けて完成

親玉から中糸を通します。二天玉は輪の中心か中心よりやや下に配置するのがおすすめです。親玉に戻ってきた中糸をボサに通し、房を装着します。余分な中糸を処理すれば完成です。

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数珠作りの民間資格がある!

数珠講師数珠師範など、数珠作りの民間資格もあります。これらの資格は、日本数珠協会が行う実務検定に合格すると取得できる資格です。受験資格として、数珠マイスター講座を受講することが必須となっています。

数珠マイスター講座は、数珠作りの知識をテキストやDVDを通して学び、数種類の数珠を作成して合否が判断されるもの。初心者向けの3級から、全宗派の本式数珠の修理・制作ができる1級まであります。これらの資格があると、数珠教室やワークショップを開くときに名乗ったり、名刺に肩書として掲載したりすることが可能です。

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お寺で開催されるワークショップもおすすめ

今はコロナ禍で開催が難しいですが、お寺などで数珠作りのワークショップが行われることもあります。清らかな空気のなか、また線香の香りが漂うなかでの数珠作りは貴重な体験。天然石をはじめ房や糸など、好きなモノを選んでオリジナルの数珠が作れます。

 

実は私、お寺で実施されたワークショップに参加したことがあるんです! 僧侶の方が丁寧にフォローしてくださり、写真のような27玉のかわいい数珠が完成しました。親玉のところで、最初と最後の紐がT字になるように通すのが難しかったです。カラービーズを使用したアクセサリー感覚のものですが、色選びから全部自分で作ったので愛着があります。

思いを込めて作った数珠を使用すれば、先祖にお参りするときや、仏様に願い事をするときも気持ちが届きやすいかもしれませんね!世界に一つだけの数珠を作ったら、ぜひお寺巡りにも持参してみてください。

まとめ

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数珠にはさまざまな種類があり、略式数珠は各宗派共通で、豊富な種類のなかから好きなモノが選べます。数珠作り教室やお寺で開催されるワークショップなど、オリジナルの数珠が作れる機会もあるので、興味がある方は情報を集めてみてください。オトナの趣味の一つとして、また思い出作りとしてもおすすめです。

最後に、ほと子が厳選した素敵な数珠をご紹介します♪
急に必要になることも多いですよね。備えあれば憂いなし。余裕がある時に、好みの数珠を選んでおくことをお勧めしますよ。

 

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