深大寺へ行こう♪だるまに会いに“だるま市”

昨年末、初めて調布市の深大寺にお参りして来ました。
深大寺では盛大な「だるま市」が開かれると聞き、だるまには馴染みがないなぁと思っていました。
しかし、今回記事にするにあたり、物心ついてからずっとそばにいた、木像のお方が「だるま」=達磨大師だったと気付きました。

達磨大師の木像
(我が家にあった木彫りに近い像)

インドからはじめて禅を中国に伝えた達磨大師

だるまの人形は、インドからはじめて禅を中国に伝えた達磨大師がモデルだそうです。

達磨大師「似てる??」

達磨大師は禅の教えを広めるべく、海路で中国へやってきたそうです。
壁に向かって9年も座禅をしていた為、手足が壊死してしまい達磨人形のような状態になった、という伝説がありますが、これは大師の「壁となって観ること」即ち「壁のように動ぜぬ境地で真理を観ずる禅」を誤訳したと言われています。
どちらにせよ、寝食を忘れ目標に没頭する姿勢に習うべく、初志貫徹の縁起物になる訳ですね。

目が描かれていない訳

目を描いて願掛けするのは江戸時代に始まった風習だそうです。
当時、天然痘で目を患う人が多く、「目がキレイに描かれているだるまを持っていれば大丈夫」という噂が生まれ、あまり上手に描けていないものは売れ残ることとなり、初めからお客さんに描いてもらうことにしようとなったそうです。
そんな後付けの由来が微笑ましくも、深大寺では買ったダルマに僧侶の方から直々に目入れ(目を書いてもらう)をしてもらえるそうです。


それも「阿吽の呼吸」という物事のはじまりを意味する「阿」の字を入れ、念願叶った暁に物事の終わりを示す「吽」の字を翌年入れてからお寺に納めるという長期的な祈りのこもった儀式ですね。
目標達成のシンボルとして認知されているうえ、だるまの赤は厄除けの赤、そして勝負に挑む闘志を引き出す色でもあります。
300余りのお店が出店する境内は、だるまを買い求める人で大変な賑わいになるそうです。多くのだるまさんのなかで、(まだ入っていないですが)ピン!と目が合っただるまを買いましょう。
片目に文字を入れてもらったり、自分で目を入れてから、ご自身の分身のように大事にお傍においてください。そして願いを達成するまで、まさしく「七転び八起き」の精神で‼

日本三大だるま市

◆深大寺だるま市

正式には「厄除元(やくよけがん)三大師(ざんだいし)大祭(たいさい)」といい、荒廃していた比叡山諸堂の復興など、数多の功績を上げた「慈恵(じえい)大師(だいし)良源(りょうげん)」の遺徳をたたえる縁日として、江戸中期頃に始まったといわれています。
慈恵(じえい)大師(だいし)良源(りょうげん)は、元月三日(1月3日)に亡くなったことから「元(がん)三(さん)大師様」と呼ばれて、同寺でも古くから厄よけの信仰を集めています。お正月に神社やお寺に行くと必ず引きたくなるおみくじの開祖だそうです。
今でも「日本天台宗中興の祖」と崇められていて、元三大師、角大師、豆大師、厄除け大師など、たくさんの尊称で親しまれています。
だるま市では、だるま店を中心に約300の露店が並び、境内や門前がだるまの朱色に染まる光景は圧巻です。10時~16時の約1時間毎には厄難消除・諸願成就の護摩祈願が、14時には元三大師宝前に茶菓供物を献じる伝統儀式「百味供養」とお練り行列が行われる予定。

公式HP
http://www.jindaiji.or.jp/event/darumaichi.php
開催日:平成30年3月3日(土)・4日(日)
開催地:深大寺 〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5丁目

深大寺は、地域の方の日常にマッチした、とてものどかな時間が流れていて、お寺が身近に感じられます。観光にもお散歩にもぜひ行ってみて欲しいお寺です。

平成31年3月3日(日)・4日(月)のだるま市の公式ページはこちら

◆毘沙門天祭だるま市

御本尊である「聖徳太子」の作とされる「毘沙門天」像を、この期間にお参りすると、「一粒万倍の功徳あり」と古くから言い伝えられる、実にご利益の大きいお祭りです。
公式HP
http://www.fuji-bisyamonten.com/index.html
開催日:平成30年2月22日(木)・23日(金)・24日(土)の三日間です。
開催地:香久山 妙法寺  〒417-0846 静岡県富士市今井2丁目7−1

◆高崎だるま市(七草大祭だるま市)

日本の吉祥である鶴と亀が顔に描かれていることから「縁起だるま」「福だるま」とも呼ばれている高崎だるま市。
開催地:〒370-0868 群馬県高崎市鼻高町296
公式HP
http://takasaki-darumaichi.com/
HPによると「平成30年1月1日(祝)・1月2日(火) 開催され、約35万人にご来場いただきました。」と大盛況で開催されたようです。

その他のだるま市

今年は終わってしまいっていますが、1月にたくさんのだるま市が開催されているようです。来年など、お近くのだるま市がございましたら、ぜひ足をお運びください。

◇初大師 だるま市 川越大師 喜多院
深大寺と同じく、除元三大師(がんざんだいし)のご縁日です。
開催日:1月3日
川越大師 喜多院 〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-20-1
公式HP
http://www.kawagoe.com/kitain/information/annual-events/0103.html

◇上溝だるま市
開催日:平成30年1月14日(日)
開催地:上溝商店街中央駐車場、本町自治会館前
今年で30回目を迎える「福を呼ぶ」上溝だるま市は、だるまの販売はもちろんのことフリーマーケットや獅子舞、お餅つきなども開催される。

◇青梅だるま市
毎年1月12日に開催される「青梅だるま市」。当日は、旧青梅街道が歩行者天国となり、「だるま」の販売をはじめとした多くの露天が出店します。
開催日:毎年1月12日
開催地:〒198-0042 青梅市東青梅1-2-5 東青梅センタービル3階