世界遺産・高野山へ!

高野山といえば、真っ先に弘法大師・空海と、空海の広めた真言密教の総本山である金剛峯寺を思い浮かべませんか?

「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し」
—————– 空海『秘蔵宝鑰』の序より。

こんにちは、ほと子です。
先日はご縁があり、高野山へ行って参りました。あまりの荘厳さと街全体を包む凛とした空気に、身も心も洗われる様でした。山全体がパワースポットと呼ばれる高野山の魅力を皆さまにも知っていただきたく、レポートします!

弘法大師・空海とは

皆さまも教科書で1度は目にしたことがあるかと思いますが、平安時代初期、真言密教を世に唱えたのが弘法大師・空海です。言わずと知れた真言宗の開祖ですね。

この身そのままで自然神との一体化による即身成仏(生きたまま仏になること)を説いていた空海。
西暦835年6月21日に、奥之院に入定されました。そのまま水すら口にせず、50日間読経を続け、生きながら仏になったと言われています。

真言密教(真言宗)では1250年経った今でも、空海は人々のために瞑想を続けていると信じられており、1日2回、奥之院にお食事が届けられています。(もちろん精進料理です!)
この儀式は「生身供(しょうじんぐ)」と呼ばれ、実際に僧侶が運んでいる姿を拝見することができます。
また、年に1回は弘法大師の衣替えも行っているそうです。

今でも、高野山では空海の御魂は生きて続けているのですね。

高野山とは

2004年、ユネスコの世界遺産に登録された高野山は、「一山境内地」といわれ高野山全域が寺の境内地と言われています。そして全体がパワースポットでもあります。

高野山に入るには、日本で3番目に急勾配のケーブルカーに乗って行きます。
その駅の名前が、「極楽橋」。ここから、聖地がはじまるのです。駅には極楽鳥の羽をモチーフにした願掛けの羽が置いてあります。実際に極楽橋を眺めながら、ぜひ書いてみてください!

駅に着きますと、すぐに「女人堂」が現れます。
実は高野山は、かつて長いこと女性が入山することが禁じられていました。(女人禁制は1872年まで続きました。)
そのためにこの「女人堂」が建てられ、女性は内ににこもり、念仏を唱えたり読経したりしていたそうです。

また、町中至る所に梵字の表記があり、さすが空海のお膝元だなと思いました。梵字とは、古代インドで誕生し、「神仏を一字で現す文字」として空海が仏教とともに広めたとも言われているものです。

続いて参拝へ行きます。

金剛峯寺

金剛峯寺は、豊臣秀吉が立てた「青巌寺(せいがんじ)」が前身で、高野山真言宗の総本山です。
昔は、天皇・皇族、高野山の重職だけが入ることの許された正門と、隣に一般の人が入るくぐり戸と分れていたそうです。こちらも、世界遺産に登録されています。

こちらが本堂です。有り難く御朱印もいただきました。

慈尊院

弘法大師が建立した政所に始まる、女人結縁のお寺。当時、女人禁制だった高野山に入山できなかった弘法大師の母・玉依御前(たまよりごぜん)がこちらに滞在した際、弘法大師は1か月に九度も険しい道を母に会いに往復し、「九度山」と呼ばれる名前の由来になったそうです。

奥之院

今でも弘法大師・空海が瞑想を続けていると言われている御廟がある、奥之院。
高野山随一のパワースポットでもあります。当然ですが、こちらも世界遺産です。
入り口の一の橋から、歩いて30分くらいの場所にあります。

一の橋

この橋を渡ると、奥之院へのはじまりになります。

御廟橋(ごびょう橋)

御廟の少し手前にあるのが「御廟橋」。
弘法大師がこの橋まで参拝者を出迎えに来てくれているそうですので、合掌、一礼してから橋を渡ります。

橋を構成する36枚の板の裏には梵字が刻まれているとのこと。
最も大切な聖域ですので、ここより先は撮影禁止です。

壇上伽藍

こちらが、「壇上伽藍(だんじょうがらん)」の「根本大塔(こんぽんだいとう)」です。
真言密教における、根本的理念を表した場所、という意味でつけられた名前だそうです。

 

宿坊体験

高野山には、宿坊が52ヶ寺あり、さまざまなサービスをやっていらっしゃいます。

朝から写経ができたり、お説法を聞けたり、ナイトツアーがあったりと、さすが世界中から観光客が訪れる世界遺産に囲まれた場所なだけあります。

お食事も、精進料理から郷土料理まで選ぶことができますので、お好みでどうぞ♪

今回ほと子が泊まらせていただいたのは、恐れ多くも弘法大師・空海のお母様が建てられたという「三宝院」さん。
中庭も、お坊さんたちのおもてなしも素晴らしかったのですが、圧巻がこちらのご本堂。天井から下がる数えきれないほどの灯りのが、ほの暗いご本堂を美しく幻想的に照らし、ここが令和の時代であることを忘れてしまいます。
ここで朝法会があるのですが、それはとても素晴らしい体験でした。

また訪れたいと思います。ありがとうございました。

高野山土産・御守り

金剛峯寺では、さまざまな特別なご朱印帳が販売されています。
下の写真は、樹齢1200年を超える高野杉「高野霊木」を使った限定のご朱印帳と、高野山一帯を描いた昔の地図をデザインした「高野山壇上寺家絵図」などがあり、是非とも手に入れたくなり購入しました。

また、空海は日本で初めて庶民のための私立学校(綜芸種智院)を作ったことから、学業成就の神様(仏様ですね)としても有名です。御守りは受験生にもピッタリのお土産ではないでしょうか?

写真には撮り損ねてしまいましたが、とても美味しい胡麻豆腐屋さんに出会いました。
「濱田屋」さんです。賞味期限が2日間と大変短く、夕方には売り切れてしまう大人気のお店でした。
もちろん、お味は今まで食べた中で1番ねっとりもちもち濃厚で、とても美味しかったです。

1250年も前から空海が作り祈り続けてきたこの聖地は、お土産を探してどこを歩いても、気持ちが穏やかになれ、山全体がパワースポットだといわれる所以をそこかしこに感じることができました。

ほと子’s choice

今回は、皆さまにも高野山へお詣りした気分を味わってもらいたい!と思って選んでみました。

 

超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫)
¥682

 

 

大覚総本舗 ごま豆腐 高野山 ゴマ豆腐 胡麻豆腐 
2,500

 

 

高野山大師堂 高野山の極上塗香【行者塗香・清め香・奥之院】
2,000