お坊さんになるにはどうしたらいいの?

年が明け、ピンと張りつめた冷たい空気が気持ちよく感じる季節になりました。

こんにちは。ほと子です。
葬儀や法事、初詣などのほか、お坊さんと接する機会はありますか?また、どんな人がお坊さんになるの? 大変な修行が必要なの? と、お坊さんについて知らないこともたくさんあるのではないでしょうか。

今回は、お坊さんになる方法についてお話したいと思います!

 

お坊さんに資格はいるの?

お坊さんとは、出家して仏門に入り、修行している人を指します。

僧侶とも呼ばれ、僧侶の親しみを込めた呼び方がお坊さんです。

 

お坊さんになるには、国家資格などは不要です。しかし、仏教の基礎知識は欠かせませんので、仏教について一通り学ぶ必要があります。

お坊さんを目指す人の大半は、お寺の家系ですが、実はお寺の家系ではなくてもお坊さんになることができます。また、現代では女性でもお坊さんになることが可能です。

どうやってなるの?

お坊さんになるためには、「仏教の学校で学ぶ方法」と「師僧(しそう)について学ぶ方法」があります。師僧とは、師匠となる僧侶のことです。

 

仏教系の大学で仏教の基礎を学ぶ方法が一般的ですが、普通の大学にも仏教を専門で学べる学部があります。学校ごとに宗派が異なり、自分の学びたい宗派の学校に通うというケースもあるようです。また、宗派に所属する専門学校でも学ぶことができます。そして、在学中または卒業後に師僧について修行し、得度式(とくどしき)を経て僧侶になります。

 

学校へ行かずに直接師僧について学ぶ場合は、自分で学びたい宗派の寺院に弟子入りし、見習いとして修行しながら実務を覚えていきます。

近親にお寺の関係者がいないと、師僧を見つけるのは難しいかもしれません。身近なお寺に相談したり、お寺で開催されている坐禅会に何度か参加したりして、お坊さんとの縁を作るのがよさそうですね。

 

お坊さんになるために必ず「得度」を受けます。得度は法名という名前を受ける儀式で、入門式といえます。かつては「肉親とも絶縁し完全に俗世と決別する」という意味がありましたが、現代では肉親と縁を切るわけではなく「僧侶として生きていく決意を表明するための儀式」となっています。

得度を受けることで仏道への入門を許可され、寺院での修行がスタートします。修行期間は宗派によって異なりますが、2年程度が一般的。修行の内容は宗派によってさまざまで、修行が厳しいのはどの宗派にも共通しています。

一人前のお坊さんになるには?

得度を受けただけでは、一人前の僧侶とはいえません。一人前の僧侶になるためには、得度を受けた後、受戒(じゅかい)、加行(けぎょう)、灌頂(かんじょう)と修行を進めていきます。

出家してからの年数や功績によって、僧侶としてステップアップしていくのです。宗派によっては、法衣の色が変わっていくこともあります。

修行の内容や、ステップアップの際の儀式は、宗派により異なります。一般的には加行を終了した段階で、一人前の僧侶として認められます。

 

出家しないお坊さんもいる?

出家の意味は、もともと「修行の妨げとなる世俗の生活を捨て、仏教の修行をすること」です。しかし現代の出家では世俗の生活をすべて捨てるということは少なく、広い意味でお坊さんになることを指します。日本では明治以降、お坊さんが結婚することもOKとなりました。

 

最近では、出家せずに他の職業を持ったまま得度を受ける人も増えています。出家をせずに日常生活を送りながら仏教に帰依する人を「在家(ざいけ)」といいます。医療従事者や介護職など命に関わる職業の人が多くいます。朝のお勤めで自分と向き合い、頭と心をリセットできる時間をもうけることで、仕事に向かう前に心を落ち着かせることができます。

剃髪しなくてよい宗派もあるため、お坊さんの衣服である袈裟(けさ)を着ていなければ、お坊さんであることに気付かれないことも多いようですよ。

お坊さんに向いてる人とは?

お坊さんになるには、厳しい修行が必要なため、忍耐力が必須です。修行の内容は宗派や寺院により異なりますが、一般的な修行では、朝早く起床し、坐禅や読経の練習をします。普通、見習いの期間中は外出せず、修行に専念。食事は動物性の食材を使わない精進料理を基本とし、ときには滝行などの厳しい修行もあるので、厳しい道のりに途中で挫折する人もいるようです。

また、仏教の考えに共感し、仏教の教えを広めたいという信仰心が重要になります。お坊さんになると相談を受けることがあるので、人を思いやる心も大切ということですね。

まとめ

厳しい修行を経て一人前のお坊さんになった後も修行は続きます。お坊さんには、厳しい修行を乗り越えられる忍耐力や、人を思いやる心などが欠かせないといえるでしょう。普通に暮らしていると葬儀や法事など、接点は多くありませんが、お坊さんの日々のお勤めに敬意の念がわいてきますね。

参考サイト:
indeed 「僧侶になるには」
https://jp.indeed.com/career-advice/careers/what-does-a-monk-do#:~:text=%E5%83%A7%E4%BE%B6%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E5%BF%85%E9%A0%88%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%B3%87%E6%A0%BC,%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

さむーいこの時期に、きっとお坊さんも召し上がっているだろう、温かい精進料理の過去記事があります。ご参考にどうぞ!

【精進料理を作ろう!】ほとけの精進料理レシピ 冬・けんちん汁と建長汁

 

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